着物をとことん

着物の不思議なところであり

着物の醍醐味とは一体なんでしょうか。着物を着てみるとわかりますが、案外肩が凝らないで楽であるということと、歩くときの裾裁きが着ている本人には心地よく、見ている人には目に美しいのです。それに、夏には涼しいし、冬だと暖かく着られるというところも、着物の不思議なところであり、便利なところです。 着物というのは、流行がありませんから、着まわしのきくものを購入すれば経済的にも優秀です。また、洋服のように、体型に合わせてきっちりと寸法をとらないので、他の人でも着られます。それは、たとえばおじいさんが着ていたものを、お父さんが、お父さんが着ていたものを息子が、という風に、着まわしができるのです。 また、ボタンやファスナーなどでとめるのではなく、帯や紐でとめていますので、ボタンがとれたとか、ファスナーが壊れたという突発的なアクシデントによって、急にかっこ悪くなったりはしないのです。着崩れてきたら、帯や襟などで調節すればいいことですから。 また、着物には落ち着いた色や柄が多いように思っている方がいるかもしれませんが、案外奇抜な柄や色もあるのです。あるとき、こんな方をお見かけしました。もうずいぶんご高齢の方とお見受けしましたが、カンカン帽をかぶって、着物をきていらっしゃるのです。着物は白地になにか浅い色で模様があるようでした。でも遠目には白に見えます。そして、白と黒で鍵盤が描かれてある帯をしめていらっしゃいました。そして、足を見てみますと、黒地に白い音符がプリントされている足袋を吐いていらっしゃったのです。全体で見るとホワイト&ブラックでまとめておられるように思えたのですが、近くに寄ってみてみると、様々な小技が効いて、音楽好きな方なんだなーと思いました。こんな風に自己主張もできるのが着物の面白いところですね。